顔を失った母の悲劇

ザ!世界仰天ニュースで、すごいのをやっていた。

顔を失った母の悲劇

2001年5月、
買物からの帰りタクシーに乗リ、事故に遭った。

瀕死の状態で病院へ運ばれたアマリア。

屋根が顔にのしかかっていて、救出の際、顏を損傷した。

眼は左右とも駄目、鼻もない。

内臓の大きい損傷はなさそう。

心拍数は、何とか動いている状態。

長男と次女が病院へ駆けつけた。

損傷した顔面の組織を取り除き、傷をふさぐ手術が行われた。

次は意識が戻るかどうか。

アメリカから三女も駆け付けた。

誰よりも元気だった母が、いつも笑顔の母が、どうなってしまうのか?

ドクターの説明では、意識がない状態が続いている。
鼻と目の部分の骨が削り取られた形で欠損しており、以前のような外見ではなくなる。

5人の子供たちを女手一つで育て、孫までいた。

事故から5日、集中治療室での面会。
こん睡状態。

顔を覆われ動かない母。

8か月が経った時だった。
母の手が動いた。

娘たちの声が区別できている。
記憶もしっかりしている。

病院も驚く奇跡的な回復だった。

そして、母の意識は完全に戻った。

こん睡状態の8か月の記憶はない。

「目を覆っているものをはずして、
みんなが見えないの」
と言ったが、誰もすぐに真実を伝えられなかった。

数日後、アマリアの容態も落ち着き、包帯が外された。

突きつけられる現実。

脳と聴力に問題がないのが奇跡に思えた。

ドクターに「あなたの顏のほとんどがなくなってしまったんです」と言われた。

ここからが本当の苦しみの始まりだった。

傷口から細菌などが入りやすく注意は必要だったが、話すことも食事もできた。

こんな顏では生きているのがつらい。

顔の傷の痛みと頭痛。
頭痛の原因は、
頭蓋骨が失われたことで脳が動いてしまう刺激と思われた。

事故から1年、日常生活はできるということでアマリアは退院。

外出の際は、顏を保護するためにも、ばい菌が入らないための保護用マスクをつける。
着用するにはネットで押さえつけるため、敏感な顔面には苦痛だった。

部屋にこもる毎日、食べること自体も拒否。

体力は落ちていく。

子どもたちは必死に母を気遣った。

アメリカにいる長女は、世界中の顔面再生医療を行っている病院などに連絡。
そんな時、アメリカ フロリダ州の医師からのメールだった。

フロリダにアマリアさんを連れてこられますか?
我々のチームがお母さんへ最善の対応をします。
医療費についてはすべて無料です。

顎や顔面を作る世界的権威からだった。


2009年8月
次男と共にアメリカ フロリダ州へ。
医師と連絡を取り合っていた長女も合流。

顎顔面義肢装具士David Trainerデビッド・トレイナーと外科医スティーブン・ラクイスに全てをゆだねる。

シリコンで顔を補うマスクを正確に作り、
その顔がずれたりしないように、
外科手術で固定のための磁石を顔の骨に埋め込みます。

義眼やカツラもより精度の高いものを専門スタッフが作ります。

娘さんから、とてもすてきな笑顔の写真をいただいています。

マスクは3ヵ月以上の時間をかけ完成。

64歳の彼女は今、元気と笑顔を取り戻し、新たな人生を歩んでいる。

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